ミコノス島旅行記猫島
準備編




22/02/05

去年11月の真鍋島ロケ以来やっと2つ目の島ロケへと出発。

本当は冬に兵庫県の沼島、春先に山口県の平郡島へ行く予定だったのだが
急に仕事が入ったり天候が悪かったりいろいろ重なって断念。この二島は来年廻しとなった。
一年がかりのロケの予定だったが、この分だと一年半~二年くらい掛かりそうだ。

豊橋から15:57発のひかり号で名古屋まで。のぞみに乗り換えて岡山に着いたのが18:15。
今夜は岡山に泊まって明日の始発電車で児島に移動、これまた始発の船で本島へと渡る予定。

宿泊ホテルは駅から徒歩5分の岡山後楽ホテル。禁煙ルームの朝食無しで6,200円。
部屋はマアマア広くて清潔。湯船も普通のビジネスと比べると少し広い。

夕食は吉野家で。頭の大盛りとサラダみそ汁セットで520円。
明日からは和食三昧になるので肉にした。

スーパーで明日の朝食おにぎりセットと焼酎等を買って部屋へ戻る。
明日は5:26の始発に乗るので4時には起きないといけない。

21時には就寝。



22/02/05

4時に起床。

シャワー浴びておにぎりセットの朝食。5時過ぎにはチェックアウトして岡山駅へ。

マリンライナーの始発に乗って児島で下車。6:35発の船で本島へ。

瀬戸大橋のすぐ西側に浮かぶ本島は塩飽諸島の中心の島。
周囲の海は潮流が速く、腕のよい船乗りが多く育ったことが島に繁栄をもたらした理由らしい。
戦国時代には塩飽水軍が活躍。江戸時代には海運で栄え、塩飽諸島が自治領であったことを伝える塩飽勤番所、
廻船問屋の古い建物が軒を連ねる笠島、島内に残る立派な寺の数々がかつての賑わいを今に伝えている。

本島到着は7時過ぎ。島は広いので船着場でレンタサイクルを借りる。
一日500円。自転車に乗るのは20年ぶりくらいか。宿は塩飽家と言う名の民宿。
自転車の荷台にバックを無理やり乗せて約6,7分後に到着。古い民家を改装した造りとなっている。

オバサンが居たので荷物を置かせてもらう。3日前に三脚を宅急便で送ってあったので
受け取ろうとすると未だ届いていないとの事。何て事だ。クロネコ!
伝票を忘れたので荷物番号が分からない。営業所も未だ時間が早いので連絡取れないらしい。

オバサン猫好きらしく少し離れた部落の猫スポットを教えてくれる。
三脚無しで自転車に乗って小阪地区へ。一軒の家の前に多くの猫達がタムロっていた。
やがて家主のオバサンが戻ってきてカリカリをやるところが撮影出来た。
さっそく1シークエンス撮る事が出来た。

途中携帯に電話があって今日の10時の船便で三脚が届くとの事。
宿に戻って三脚を確保。オバサンによると夕食は17:30。朝食は8:00との事。
夕食時間が早過ぎる。しかしオバサンの伝え方は有無を言わせない口調だった。

昼食は島の観光案内所に併設している食堂で。
ラーメン定食680円。昔ながらの中華そばでマア美味しかった。

午後からは笠島地区へ。
江戸時代からの町並みが残っていて、特別保存地区に指定されている、
その漁港で野良に餌をやるおじさんに遭遇。おじさんは餌をやって船で出航して行った。
このシークエンスも使えそうだ。

その後島の反対側を回ってみる。
猫は居たのだが餌を与えている家の前で集団で寝ていて動きがないので撮影せず。
再び笠島地区へ戻って西日の中の猫達を撮影、宿へ戻る。

民宿なのだから当然部屋は個室だと思っていたのだが
土間の横の部屋に荷物を置いてくれと言われる。
れれっ?? 仕方なくPC立ち上げて撮影データをバックアップしていると
別の老夫婦の客人が登場。その夫婦は襖一枚隔てた隣の部屋へ。

食事前に風呂に入りたいというとこれから入れるから食後に入ってくれと返事。
6時近くになって夕食が運ばれてきた。襖の奥の夫婦は何も聞いてないらしく
「えっ、もう夕食なの」と驚いている。

これはどうも島の常識に従うしかなさそうである。
夕食は刺し身はイマイチだったが鯛の煮物がサイコーに美味しかった。
天ぷらは玉葱と小エビのかき揚げが出た。
私はこの世で一番嫌いな食べ物が玉葱なのだ。まったく食べない。
カレーの玉葱はすべて取り除いてから食する。
しかしこの玉葱は臭くなく甘くてとても美味しいと感じてしまった・・・。
さらに味噌汁の具も玉葱だったのたが甘くてとても美味しく戴いてしまった。

食後に無理やり風呂に入り、出てくると老夫婦が居なくなってた。
オバサンによると離れの方に泊まってもらうことにしたそうな。良かった。
さらにその後オバサン達も全員去っていった。なので今夜は木造の長屋に一人だ。
これは宿泊施設として良いのだろうか? 安全面的にも・・・。

撮影データのコピーに時間がかかり結局9時過ぎに布団を敷く。
雨戸を自分で閉める。木造なので隙間風が入って寒い。隙間はガムテープで塞がれていた。

明日も4時起きの予定。



22/02/05

4時に起床。
昨日の日記を完成させてwebにup。

歯ブラシなどは見当たらない。まさか民宿に泊まるのに歯ブラシが置いてないとは考えないので
勿論持参しなかった。仕方無い、歯磨き出来ずに5時過ぎに出発。
古い町並みが残る笠島地区までは自転車で約15分。途中Up Downがありかなり膝に来る。

笠島の漁港に到着、停泊している船の数は多く、それほど漁には出ていない模様。
民家のおばさんがゴミ捨てに出てきた。漁から戻ってきた漁船が猫たちに小魚とか与えているか聞いてみると
「それは無い」と冷たい答えが返ってきた。
これは待ってても良いカットは撮れそうもないのようなので保存地区の方へ移動。

古い町並みの一角に猫たちか3匹ほど集まっている。餌を待っているようだ。
民宿の朝食は8時なのでギリギリ7時45分までは粘ってみようとひたすら待つ。

しばらくすると続々と猫達が集まってきた。
そして7時過ぎ、引き戸が開いておばさんが登場。もう5,6年前から餌を上げているそうだ。
そして次に犬を連れて登場。これも元々野良だったのを拾ったとの事。
おばさんは犬を連れて散歩に出て行った。
笠島も何とかシークエンスとして成立しそうだ。良かった。

自転車で民宿に戻って8時過ぎから朝食。
味噌汁の具は玉葱とそうめん。玉葱は相変わらず甘くて美味しい。
そうめんを具に入れるのは珍しい。魚は瀬戸内海の島なのだから塩鮭でなく干物の方が良かった。

食後はサブカメラとスライダーを持って再び笠島地区で古い町並みを撮影する事に。
到着してサア撮影しようかと思ったら雲台のシューを忘れてしまった。
このままでは三脚を固定できない。
仕方無い再び民宿に取りに戻って30分後に再度笠島地区へ。
4,5カット、スライダー撮影。サブカメラはメインと比べると軽量なのでスムーズに移動撮影出来た。

帰りに塩飽勤番所のミュージアムに立ち寄って本島の歴史書物等を撮影。
信長・秀吉・家康の朱印状がここの目玉展示物。

昼は昨日と同じ食堂へ。本日はうどん定食580円。
うどんの具は油揚と蒲鉾、天カスで三河地方のにかけに似ている。

一旦宿に戻って休憩。今までの撮影データをバックアップする。
その後、初日に行った小阪地区へ。
しかし猫はたくさん見かけたがみんな昼寝の最中。
動きがないのであまり面白くない。

そして遠見山の展望台へ。
途中まで自転車を押して登ったがあとは徒歩。
汗だくになって到着。しかし手前に木々が生い茂って今ひとつ。
風景も霞んでいて抜けがイマイチ、結局撮影せず。
この時点で15時。今日はもうお開きにしよう。
汗もかいたし早めにお風呂にも入りたい。

宿に戻ると夕食準備するオバサン達が居た。風呂に入りたいというと
「じゃあお湯入れて入って。栓ひねればお湯が出るからね」「はい、分かりました」

夕食はほぼ昨日と同じ内容。って言うか刺し身以外はまったく同じ、であった。

明日の早朝は小阪地区の漁港へ行く予定。
昨日テトラポット周辺にタムろっている野良たちを見かけた。
多分あいつら小魚のおこぼれを貰って生きているはずだ。
毎日重いカメラを首から下げて自転車に乗っているので腰が痛い。

21時前には就寝。



22/02/05

4時半過ぎに起床。

5時半に自転車に乗って初日に行った小阪地区へ。
防波堤の奥のテトラポット周辺を縄張りにしている野良たちを狙う。
初日に見かけた時は警戒心が強いらしく、少し近寄ったらアレよという間に姿を消してしまった。

三脚を立てて日の出から狙い出す。しかし仲々現れない。
7時半くらいになってやっと一匹顔を出す。
何とか顔が識別できるほどの距離まで少しづつ近寄る。
少し逆光気味だったが、手前猫のバック水面キラキラ漁船が通り過ぎるカットが撮れた。
何とかタイトル用のワンカットには使えるだろう。

8時前に宿に戻り朝食。メニュー昨日とまったく同じ内容。
しかし相変わらず玉葱とそうめんの味噌汁は美味しい。

荷物をまとめて宿代の精算。二泊で15,120円。ビールを二本飲んでの値段。
思ったより安かった。一泊7,000円くらいか。
荷物を置かしてもらって再び小阪地区へ。少し風が強く吹き始めた。
今回のロケはずっと晴天だったが、春の霞で抜けはイマイチだった。

再び猫狙いで三脚立てて待っていると
昨日少し会話した83歳のオバサンが自転車に乗って寄ってきた。

「何しよるん・・・」「猫撮ってるんです」「猫とりよるんか・・・」「はい」
話題はすぐに昔話へと。
「このオバはな(自分の事)昔免許取りよったんじゃ。
ジイさんがな船乗って小便出来へんから言うて、お前免許とらんかいって言われてなぁ」
「・・免許って、船の免許ですか?」「そうじゃ」
「そんでな必死になって勉強して免許取ったんじゃ。本島でおなごで免許取ったのはこのオバが最初じゃ」
「凄いですね」「・・ジイさんはな特攻の生き残りじゃ。だから頭よくてな、このオバは23の時に嫁に来たんや」
「そんでジイさん船乗りになって、頭良いから組合の頭もやってたんや。息子はなナショナルの社長(所長?)やっとんじゃ」
その後、何回も同じ話が堂々巡りし始めたのだが、ちょぅど運良く猫が現れた。
慌ててカメラ電源入れて構える。
「何だ猫撮りよるんか。・・まあ頑張りや」「はいどうも・・・」

そんなこんなで11時近くになった。
島の紹介カットとして11:15に到着する
フェリーの入港を撮るために自転車で乗り場へ移動。
防波堤の先にカメラを構えていると若い男子がやってきた。

「何撮ってんですかー、猫ですが。ウチのおかん、猫大好きですよ」
「今年高松の日本酒メーカーに就職して、営業で島に来たんです」
「島の酒屋、4軒回ったげどナカナカ厳しいですね」
「漁師だから日本酒飲むのかと思ったらみんなビール飲むみたいなんですよね」
そんなこんなでフェリーが入港して来て撮影。

その後宿に戻って、荷物をまとめて再び乗り場へ。
12:35の丸亀港行きのチケットを購入。550円。
今夜泊まる新大阪のホテルへのアクセスを確認しようとノートPCを立ち上げる。
すると何と大阪のホテルを予約していなかった事に気付く。
なんて事だ! 島の民宿を電話で予約した時に、楽天で大阪のホテルも予約したとばかり思い込んでいた。

丸亀港までの船中、ネットで今夜のホテルを探す。しかしピックアップしてあったホテルは全て満室。
帝国ホテルとか一泊2,3万の部屋か、カプセルとかしか空いてない模様。
必死になって探して何とか一泊9,000円のホテル京阪ユニバーサル・タワーを見つける。
ユニバーサルジャパンに直結したホテルのよう。予約成立後にアクセスマップを見ると新大阪から
三回も乗換が必要。でもツインルーム25平米のシングルユースたからマアいいか。

昼食は丸亀港近くの手打ちうどん太助(たすけ)へ。
人気メニューの天ざる900円を注文。これが素晴らしく美味しかった。
うどんは手打ちだし、海老天も二尾ついてカリカリに揚げてあり、これで900円は安い!。
丸亀港に再び来るときにはまたこの店で食べよう。

丸亀駅から南風号に乗って岡山で新幹線に乗換、新大阪から大阪駅に出て、
環状線に乗って西九条で再び乗り換えてユニバーサル・シティ駅に到着。
ホテルは思っていた通り広くて快適だ。普通に二人で泊まると23,000円くらいらしい。

19時前にホテルを出発、京橋から地下鉄に乗り換えて今福鶴見駅で下車。

今夜は大学の後輩である野村君が料理長を務める居酒屋で、やはり後輩の兼田君と飲む。
さらに春岡君もやって来て過去・現在・未来の話に大いに盛り上がる。




22/02/05

6時過ぎに起床。

昨夜は23時過ぎに野村君と一緒にお店を後にしたが
ホテルの自室に戻るまで全く覚えていない。野村君から無事帰宅出来たかの心配するメールが入っていた。

7時前にチェックアウトして7:47発の新幹線こだま号に乗車。
昨日ローソンで買っておいた俵おにぎり弁当で朝食。

本島は人情に厚い良い島だった。すれ違う人がみんな挨拶してくれた。
そこで暮らす猫たちは、野良も含めてきっと幸せな日々を送っているに違いない。

次回のロケは7月か9月に大津島へ行く予定。
ここは前の大戦時、人間魚雷回天の練習場があった島だ。






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